森のカモメ

森に迷い込んだカモメが海を捨て森に住み、そこから色々なお便りを伝えます。

消えた蕎麦屋

よく行っていたお蕎麦屋さんが、無くなってしまった。

そこは人里離れた山の中にあって、ビニールハウスで営業していた。
 
数年蕎麦と言えばそこに通っていた。
でも。跡形も無くなっていた。
移転したのか?潰れたのか?
探したけれど見つからない。
情報がない。電話も無い蕎麦屋だったのだ。
ある意味凄い、狐につままれたような蕎麦屋。わたし。
化かされてたのかもしれない。店主は一度も見た事が無い。
頭に木の葉乗っけてたのかな?
 
暫くは、蕎麦を我慢した。
でも食べたい。
さぁ?どうする?
気にいる蕎麦屋を探すた旅に出るのか?
それとも自分で打つという、無謀の旅に出るしか無いのか?
 
答えは自分が狐の店主になる事だった。
ネットで、蕎麦打ちセットを買った。
結構高かった。
最近はYouTubeでいくらでも蕎麦の打ち方が探せる。買った蕎麦打ちセットにも、打ち方が書いてあった。
なのに最初に打ったのは、うどん
蕎麦打ちセットの蕎麦の打ち方の裏に、うどんの打ち方が書いてあった。
つい、本流に行かない変な癖が。
 
いや、なんか怖かったのかもしれない。蕎麦打ちは、難しいと言うのが頭の中を占めていた。だから、ついつい躊躇してしまったのだ。
 
うどん。美味しくできてしまった。
初めてだけど、美味しい。
 
これで自信が付いた。
なぜか、うどんが打てた事が嬉しかった。
さて、本番。パンを捏ねていたのと陶芸もやっていたので何気にスルスルと菊練り、角出しはスルスルとできた。
けれど、蕎麦を伸ばすことが難しい。
四角くならない。
YouTubeを見ながら、なんとか伸ばすも
時間が経って、乾き気味。
焦る焦る。なんとか伸ばし終わり、切ることに。
これも、コツがいるのだけれど、とりあえず。切った。

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ここでもう、かなりの脱力。
最後の力を振り絞って、茹でた。
 
イカのような蕎麦が出来た。
 
ブツブツに切れた。
すすれないw
ズルズルと、いかない。
ご飯のように、モグモグと食べた。
そば粉が美味しかったので、イカのような蕎麦も味は良かった。
 
数十回打ってコツを掴み

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それなりのお蕎麦ができるようになった。
人間やれば出来る。

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でも、やっぱりプロの域には行かないもの。
生まれ変わったら蕎麦屋の子供に生まれたい。
それくらいお蕎麦が好き。
 
またあのお気に入りの狐の蕎麦屋さんが、何処かで営業しているかもしれない。
あなたの街で。
 そう思うと寂しく無い。